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2005年7月15日,ユネスコの世界遺産委員会は南アフリカ共和国のダーバンにおいて,アントニ•ガウディによる5つの建築作品を世界遺産として拡張登録することを決定しました.コロニア•グエルの地下礼拝堂も新たに認定された作品のひとつです.

コロニア•グエル協会とサンタ•コロマ•ダ•サルバジョ市役所による公式発表は下記の通りです.

本日,7月15日,UNESCOの世界遺産委員会は南アフリカ共和国•ダーバンにおいてコロニア•グエルの地下礼拝堂をはじめとするガウディの作品を世界遺産として拡大登録することを決定いたしました.

この喜びをコロニア•グエル,サンタ•コロマ•ダ•サルバジョ市およびバイシュ•ジョブレガットの皆さまを代表して,ここに表明いたします.

われわれは,コロニア•グエルに所在するこのガウディの傑作の価値を深く認識しています.それでもなお,世界遺産として公表できることは国際的な認知度の向上に寄与することが期待され,誠に喜ばしいことです.

この機会に,この遺産をわれわれの時代まで受け継ぐことを可能にした,次にあげるすべての人々と団体に感謝と喜びの思いを捧げます.

教会建設を推進したエウゼビ•グエル氏,ひとつひとつの石を積み重ねた工事現場の皆さん,教会を洗礼し,長年にわたり教会の維持と保存に尽してきたサグラット•コル教会,ガウディの後現在までの増改築に携わった多くの建築家の皆さん,教会を調査し,教会に関する情報を全世界に普及してくださった皆さん,そして心からの熱い支援をいただいたコロニア•グエルとサンタ•コロマ•ダ•サルバジョ市の皆さん.

この宣言を契機に,より一層建築物の保護に努め,国内および全世界の人々に対して認知度を高めていただき,バイシュ•ジョブレガットの片隅にたたずむ建築の宝を鑑賞するためにより多くの方に当地に足を運んでいただけるよう,今後も活発な啓蒙活動を継続していく決意を新たにする次第です.

コロニア•グエルの住民の皆さんにとっては,この建物は建築作品以上の意味を有しています.教会として多くの人々がここで洗礼を受けました.また,結婚,葬儀,祈りを捧げる場として重要な役目を果たしてきました.また,教会周辺の散歩を楽しみ,親戚や友人とともに協会を訪れるときには,誇らしく感じたことでしょう.このたび地下礼拝堂は世界遺産として登録されましたが,この村の人々にとっては,大切な心の遺産であることをここに記しておきたいと思います.

本日,吉報を受けたことをここに祝います.

世界遺産委員会の決議内容:

決議:

スペイン-アントニ•ガウディの作品

バルセロナ市のグエル公園,グエル邸,ミラ邸は1984年に世界遺産として認定されている.これらに加え,バルセロナ市およびその周辺に建築家アントニ•ガウディ(1852-1926)によって建築された4つの建築物を世界遺産として拡張登録する.すでに認定されている3つの建築物同様,今回追加される建築物も,19世紀末から20世紀初頭における建築と建築技術の発展に対して,ガウディの類い稀なる創造性が寄与した証である.これらのモニュメントは,建築家が建築物だけでなく,庭園,彫刻,ならびにその他の装飾に至るまで,大胆なまでに自由な手法により折衷主義の独自のスタイルを表現している.このたび世界遺産に認定された4つの建築物は次の通り.ビセンス邸 (1883-1885),サグラダファミリア教会の生誕の門および礼拝堂 (1884-1926),バジョ邸 (1904-1906),コロニア•グエルの地下礼拝堂 (1898-1905).

本決議はICONOS(国際記念物遺跡会議)の報告書に基づき決定されたもの.本報告書に記載されている修復工事に関する次の報告は,特に注目に値する.

「コロニア•グエルに位置するガウディの地下礼拝堂は,壮大な建設計画の中で唯一建設が終了した部分である.後年,地下礼拝堂の天井部分に屋根が仮設されたが,時間の経過とともに劣化が認められた.また,支柱が計画通りの重量を支えておらず,構造上の問題も認められた.過去数年にわたる修復工事では,ガウディによって建設された地下礼拝堂を保護•強化しながら構造の改善を行い,仮設の屋根の代わりにテラスとそれに続く階段を建設した.本プロジェクトはスペイン国内において議論の争点となった.しかし,ガウディの作品は,本来あるべき姿を失うことなく,正しく修復された.新しいテラスは,現代的な基準に基づいているが,地下礼拝堂を鑑賞する訪問者にとって視覚的な妨げになるものではない.したがって,全体的な統一感は適切に維持されている.」

世界遺産委員会に対するICOMOS報告書

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